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STEPNはポンジスキームか

ポンジスキームとは、一般的には投資詐欺に使われることの多い言葉です。
(ちなみにスポンジとは関係ないらしく、考案者の名前、ポンジにちなむらしい)
「スキーム」という言葉は「計画」、「枠組み」、「体系」などの意味があります。
それで、ポンジスキームの内容です。
出資者にとって出資とは、基本的には出資金を貸し出す代わりに配当金を得ることを期待して行うものだと思います。
一方、出資を募る事業者にとっては、出資金は事業を行うための資金源です。
集めて出資金を原資にして事業を行い、事業で得た利益を配当として出資者に還元していきます。
ところが、ポンジスキームの場合は、出資金を集めるだけ集めておいて、事業は行いません。
でも、最初のうちは、新しい出資者をどんどん募っていくので、新たな出資金を以前から出資している人への配当金として渡すことができます。
これで、1度はしっかり配当があったのだからと追加の出資を、1度目よりも高い金額で行ったところで、事業者がドロンして、出資金が返ってこなくなってしまう。
このような詐欺となっています。
STEPNはNFTの仕組みを利用したゲームで、P2E(Play to Earn)すなわち遊んで稼げるゲームとして知られています。
同時に、NFTは仮想通貨と強く結びついています。
STEPNで遊ぶためには、専用のNFT(靴)を仮想通貨で購入する必要があります。
これは通常のゲームの課金とは異なり、投資の側面が強い行為です。
ゲームで使用するNFTを購入するのは、株を購入するのに似ています。
靴は必要なくなったら売却することも可能で、価格が上昇することもあれば下落することもあります。
買い手がいない限りは売れないこと、市場によって価格が決定されることなど、株と似ています。
株には配当がありますが(ない会社もありますが)、STEPNでも、NFTを所有した状態で歩くと仮想通貨がもらえます。この点も似ていますよね。
仕組みとしては株に似ているにも関わらず、詐欺の用語であるポンジスキームが当てはめられることがある。その理由は、STEPNというゲームの収益構造にあります。
歩いたらもらえる仮想通貨のお金はどこから出ているのかという問題ですね。
ゲームが一番最初に始まったとき、売りに出されたNFTがあります。
これはそのまま運営の資金となりますよね。
しかし、現在は運営によって新しいNFTが販売されることは基本的になく(例外的に、アシックスコラボで販売されたことはありました)、今販売されているNFTはユーザーによって販売されています。
そのため、NFTが売れても運営にそのままお金が入るわけではなく、ユーザーからユーザーへと資金が移るだけです。
だだし、販売価格の6%は手数料として運営に入ることになっています。
他に、ユーザーは販売用のNFTを新しく作り出すことができるのですが(親となる2つのNFTを用いて子供を作れる)、そのときに費用がかかります。
このお金は運営に入ります。
あとは、NFTにはレベルがあるのですが、レベルアップでも費用がかかり、運営に入ります。
ゲームに最初に参入する人は、まずNFTを購入します。これは、運営から買うのではなく、既存ユーザーから買います。
なので、手数料は運営に入りますが、購入したお金(投資の出資金に相当するもの)が直接運営に入るわけではありません。
STEPNというゲームを全く知らない方から見ると、新しいユーザーがどんどん増えていて、その人たちが最初にNFTを購入する資金が、既存のユーザーへの配当(歩いたらもらえる仮想通貨)として支払われているように見えるかもしれません。
しかし、そこまで単純な構造ではないんですよね。
ただ、マーケットがSTEPNというゲーム内で閉じているのは確かで、現在運営が得られる収入の資金源は、元をただせば新規ユーザーによる出資金(最初にNFTを買うお金)になるのは間違いないと思います。
結局簡単に言うと、歩いただけで仮想通貨がもらえるといっても、新規ユーザーが参入する際に払った以上のお金が返ってくるはずはない。
これでは、新規ユーザーが増えなくなった時点で資金がショートして配当ができなくなるはずだ。
というのがSTEPNがポンジスキームだと指摘する人の意見であり、これは一理あると思います。
現状の仕組みが維持されたとして、後から参入したユーザーほど、配当として受け取れる仮想通貨の総量がどんどんと少なくなってしまうリスクは高いと思います。
スポンサーなのか、グッズ販売なのか、課金要素なのか分かりませんが、何かしら、ゲーム外から資金を得る方法を確保しなければ、いずれは破綻してしまうのかもなあと思います。
(長く続いてほしいなあと、切に願っております)
きっと、STEPNがポンジスキームだったのかどうかは、サービスが終了した段階で初めて判断できるものなのではないでしょうか。
事前に分かるくらいなら、世の中にポンジスキームに投資してしまう人はいないことでしょう。

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